大豆に含まれる栄養素で特に注目していただきたい栄養素は次の3つです。
大豆イソフラボン
大豆イソフラボンは大豆に含まれる天然の植物成分で、体に良い働きをすることから「ファイトケミカル」の一つとして注目されています。
ファイトケミカルとは?
主に植物の苦み、渋み、辛みや色素に関与する成分。
抗酸化作用や免疫力強化などの働きがあります。
大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをするので「植物性エストロゲン」とも呼ばれています。
<大豆イソフラボンの効能>
・更年期障害の予防、改善
・美しい肌を作る
・がんのリスクを下げる
・生活習慣病を防ぐ
・やる気をサポート
・骨粗鬆症を予防
大豆イソフラボンは女性に必要な栄養素と考えられていますが、血圧や血中コレステロール、脳の血液循環にも関与することから女性だけでなく男性にも嬉しい効果が期待できます。
大豆イソフラボンは天然の成分なので体にやさしく、穏やかで安心な成分であるだけでなく、エストロゲンが過剰に分泌されている状態ではイソフラボンが過剰なホルモンの害を抑える働きがあり、ホルモンの過不足を調整してくれるという不思議な働きがあります。
また、女性のがんだけでなく男性特有のがん(前立腺がん)にも有効という報告もあります。
大豆サポニン
大豆サポニンは植物に含まれている成分の一つです。
主に体内の脂質の代謝に関わる栄養素で生活習慣病の予防を助けるだけでなく、肥満体質の改善にも役立ちます。
<大豆サポニンの効能>
・脂質が酸化されてできる過酸化脂質の生成を抑える
・脂質の代謝を促進し血中の脂質増加を防ぐ
・残ったブドウ糖を脂肪に変える作用を抑制する
血中の脂質増加を防ぐことで高脂血症・高血圧・動脈硬化などの生活習慣病の予防が期待でき、脂肪細胞からの物質成分の分泌を促進する働きがあるので糖尿病を予防する働きもあります。
日本人の死因の上位を占める病気のほとんどが生活習慣病であり、大豆に含まれる大豆サポニンは生活習慣病の予防に深く関与していることが明らかになっています。
植物性たんぱく質
大豆は良質のたんぱく質を豊富に含むことから「畑の肉」とも呼ばれています。
アミノ酸スコアやたんぱく質含有量も動物性たんぱく質と同等の量が含まれているので、動物性たんぱく質を控えている方や苦手な方にも安心して召し上がっていただけます。
動物性たんぱく質の一部を大豆の良質な植物性たんぱく質を含むMASH SOY(大豆ペースト)に置き換えることで、畜産における地球温暖化対策としても社会に貢献できます。
※食肉生産をするための飼育や飼料の栽培における環境の負荷は、地球温暖化・森林破壊などの影響が懸念されています。